2010年09月12日

Field-note 北の自然 ヨトウムシ

field-note261ヨトウムシ

冷夏の予想とは裏腹に、例年になく暑い夏でしたね。昨年は寒さでさっぱりだった畑の野菜達も今年は生育が良かったようです。我が家にも畑があり、無農薬で野菜作りをしているといろんな虫たちがやってきます。アブラムシやナメクジなどはさして気にもしていないのですが、葉ものにつく毛虫類だけはちょっと困りもので、中でもヨトウガの幼虫は強烈です。写真はキャベツですが、見事に穴だらけですよね。これは1匹のヨトウガの幼虫がたったの一晩で食べたものなんです。この幼虫はとにかく食欲が旺盛で、日中は葉陰や土の中に隠れていて、夜になると出てきてキャベツや白菜などの葉ものを勢いよく食べます。「夜盗蛾」という名前はここからつけられました。

対策としては、窒素分の多い畑によく出るため、あまり肥料を入れすぎないこと、食べ跡を見かけたら見つけ出して捕殺する、ワナを作るなどの方法があります。ワナは、フタ付きの浅いプラスチックケースの横に入り口用の穴を開け、中に米ぬかを入れて野菜のそばに置いておきます。幼虫は米ぬかが大好物なので、近くにいれば入る可能性大です。お困りの方は試してみてください。

(北海道民医連新聞 2010年8月26日号より)
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Field-note 北の自然 エゾイチゴ

field-note260エゾイチゴ

クワの実のシーズンが終わり、今がちょうど盛りの果物といえば野いちごです。 野いちごにはたくさん の種類がありますがポピュラーなものは写真のエゾイチゴでしょう。

東南アジアの亜寒帯から温帯に広く分布していて、日本では本州中部以北で見られますが、北海道に多いことからこの名前がつけられました。明るく開けた場所が好きで、河川敷やスキー場などの草原、原野、道ばたなどに生え、ツルを伸ばしてその場所にびっちり生え広がります。

親指の先ほどの実は真っ赤で艶々、まるで宝石のよう。触るとぷるっとしていて、もいで食べるとロの中いっぱいに酸味と甘みが広がります。生のままで食べも、もちろんおいしいのすが、ちょっと加工すると更においしさアップ!お勧めはジャムです。鍋に入れて砂糖を振りかけて汁が出るまで置き、グッグッ煮たらできあがり。酸味が強いので、レモン汁は特に必要ありません。

他に凍らせてアイスクリームに添えたり、果実酒やジュースもいいですね!あちこちに穴場があるので、探してみてはいかがでしょう。

(北海道民医連新聞 2010年8月12日号より)
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2010年09月07日

里帰り後記 1

オーティスあゆみアメリカ通信

実は6月の11日から7月7日まで2年ぶりの里帰りをしていました。去年はハワイだったので今年は日本です。

原油価格の高騰による得体の知れない莫大な燃料費こそなくなったものの、やはり飛行機代は安いものではありません。幸い一人分のチケットはマイレージでカバーされたのでラッキーでした。でもこのマイレージ、座席数が決まっているので、あっという間に取れなくなります。今年は祖母の5年目の法事が7月にあったので、何とかそれにあわせて帰りたかったのですが、マイレージ席の空席がなく、また一人分13万円を払う余裕もなく、泣く泣く6月に里帰りを決めました。6月なら北海道は寒いし、子どもたちはまだ夏休みにもなっていないし、なんだかちょっとがっかりだな…なんて思っていたんですけどね。

来てしまえば、なんやかんやと予定が入り、子どもたちをはじめて2泊3日でルスツにも連れて行きました。夏休みじやなかったから混雑もなく、乗り物大好きな海は、一人専用状態で絶叫マシーンに乗っていました。昔の同僚と合流しての旅だったのでとても楽しかったです。

さて、日本に帰ったころから5月に101歳の誕生日を無事に迎えた祖父の調子が悪くなり、脳梗塞の後遺症から来る嚥下障害も重なって、食事が取れなくなっていました。7月3日の土曜日に多くの家族が集まって、皆で夕食をとりましたが、そのとき祖父は車椅子に乗ってみんなの顔を見たいと意思表示をし、何も食べれはしなかったものの、やや苦しそうにすわっていました。

そして翌日、祖父は帰らぬ人となりました。101歳。大往生です。5年前、祖母がなくなったときも、たまたま私が里帰りをしたときでした。そして今回祖父もまた私たちが帰るのを待っていたかのように、私たちが里帰り中の出来事でした。私は祖父の死を、海と陸が一緒のときにみることが出来て、良かったと思っています。人の死の悲しみをともに見つめることが出来てよかったと思っています。

(北海道民医連新聞 2010年7月22日)

Field-note 北の自然 ドクダミ

field-note259ドクダミ

庭のグランドカバーとして植えられるドクダミ。日陰や半日陰が好きで、薄暗い中に咲く白い花は清楚で可愛らしい印象です。でも愛らしいからとそのままにしておくと、どんどん増えて茂りすぎになってしまいます。これは地下茎を伸ばして増えるタイプの植物だからで、ほどほどの茂り具合にしておきたいのであれば間引きする必要があります。

そういう我が家もかなりの勢いで茂っているためたまに抜くのですが、臭いんですよね、この植物。傷つけると何とも言えない強い臭気が立ち込めるんです。この臭いの正体は、デカノイルアセトアルデヒドいう揮発性物質です。二日酔いの臭いの原因となるはアセトアルデヒドですが、それに近い構造を持っているというと何となく分っていただけるでしょうか。

この嫌な臭いに大切な役割があるということが研究で分かってきました。細菌やカビの増殖を抑える働きがあるらしいのです。ということは、手折ったドクタミを冷蔵庫の中に入れておけば、天然の消臭剤になるというわけです。ただし、代わりにドクダミ臭は我慢しなければなりませんけどね。

(北海道民医連新聞2010年7月22日)
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Field-note 北の自然 気の毒なテントウムシ

field-note258テントウムシ

死というのは誰もが避けては通れないものですが、それは人間以外の生き物でも同じこと。生まれてきたからには、いつかは死を迎えます。野生の生き物たちは、食う食われるの厳しい世界に生きているので、高齢になって衰弱死することは少なく、途中で何らかの原因で死を迎えることが多いと考えられています。

例えば私たちがよく目にするのは、交通事故死。私が今まで見たものでは、エゾタヌキ、アオダイショウ、コノハズク、キタキツネ、エゾリス、チョウ、カエルなどさまざまです。山道を歩けば、必ずと言っていいほどトガリネズミが転がっているし、私は一度電線に止まっていたカラスが突如目の前に落ちてくるという珍しい体験をしたこともあります。病気だったのか寿命だつたのかは謎ですが、実に印象的な死でした。

他にもびっくりしたのが写真のテントウムシです。アメリカオニアザミのとげに刺さったテントウムシ。おそらく、葉に止まろうと高度を下げた先に不幸にもとげがあったのでしょう。何ともお気の毒なテントウムシです。

(北海道民医連新聞2010年7月8日)
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Field-note 北の自然 ハシブトガラスの子育て

field-note257ハシブトガラス

初夏は、多くの生き物たちが繁殖シーズンを迎えています。写真のハシブトガラスもただ今子育て真っ最中。大食漢のヒナに餌を運ぶので大忙しと言ったところでしょうか。

ハシブトガラスはもともと森林性のカラスで、樹木の種子や果実、昆虫類を食べ、夕方になるとねぐらである山に帰っていきます。でも都心部にもたくさん暮らしていて、人間の出すゴミをあさったり、公園の樹木に営巣することも多く、たびたび問題になっています。「公園で遊んでいたらカラスが頭上すれすれを飛んでいってびっくりした」というような経験をお持ちの方もきっといらっしゃると思います。

繁殖期の親鳥は子どもを守るために必死なので、うっかり気づかずに巣に近づいてしまったときにこのようなことが起こります。時期的にはヒナも大きくなり、そろそろ巣を離れる頃ですので、巣に近づいてしまって威嚇されるということは少なくなると思います。

ただ、あまり数が増えすぎるとお互いにとって良いことではないので、餌となるゴミはカラスに突つかれないようにしっかりと管理することが大切です。

(北海道民医連新聞2010年6月24日)
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2010年09月03日

子どもが子どもを産んでどうする! その2

オーティスあゆみアメリカ通信

前回は妊娠の低年齢化について話しましたね。

アメリカの子育ての風習から見えることがひとつあります。アメリカは日本と違って家が広いということはありますが、赤ちゃんのときから自分の部屋でひとりで寝る習慣を身につけさせられています。幼いうちから自立を意識して子どもを育てている人が多いのです。

親の添い寝や、親子が川の字になって一緒に寝るという風習は、アメリカ人にはほとんど理解されません。え? どうして? ときかれます。

この間、アシスタントナースのクラスをとったときに、興味深い講義を受けました。

アメリカでは老人ホームに多くの老人が入居しています。家族が親の老後の面倒を見るという風習がないんですよね。


ある科学者がそれななぜかと考えたとき、小さいころから子どもは自立を意識して育てられていて、その子どもたちが大きくなると、親は自分たちを早く自立させたのだから、親の面倒を見るという感覚にはならないのだと。じや老後は親も違う意味で自立して生きていってほしいということなんでしょうか。

小さいころから添い寝などして同じ空間を一緒にすごしてきたほうが、親が年老いたとき、今度は自分たちが親の面倒を見るという感覚になるのだとか。その時は、なんだか妙に納得ししたものです。

これをティーンエイジャーの妊娠に、ちょっと置き換えてみました。赤ちゃんの時から親とともに過ごす空間が少ない分、誰かと一緒に時間をともにしたいという寂しさが生まれ、それが早い年代からセックスをし、妊娠するという展開につながるのではないかと。

私の勝手な分析なんですが、寂しいという気持ちがたくさんある子どものほうが、その寂しさを埋めようと、異性とのふれあいを強く求めるという気がします。

日本でも、「老後は子どもの世話にならない」 という人が増えているようなので、私の分析が正しいのかどうか。みなさんはどう思いますか?

(北海道民医連新聞2010年6月24日号より)

子どもが子どもを産んでどうする!

オーティスあゆみアメリカ通信

突然ですが、 先月16歳の甥っ子が1児の父になりました。義妹のところの長男です。うちの息子、海より1歳年上の、バリバリ高校生なんですけどね。1歳年上の彼女が妊娠して出産したそうです。この2人はもちろん結婚もせず、お互い親元で暮らしているので、赤ちゃんは時々「パパ」の顔を見に来る程度だそうです。それにしても、アメリカはやはり中絶に否定的なクリスチャンが多いせいか、若くして、というより幼くして子どもを生む人がたくさんいます。

いまや高校にも託児所を!なんて話が進んでいる有り様。私から言わせると子どもが子どもを産んでどうする!って話なんですけどね。そして先日、義妹の夫の姪っ子が19歳で結婚しまして。すでに子どもを一人産んでいるんですが、さらにその弟は17歳にして2児の父という、今からすでにアメリカンな大家族像が見えます、私には。

私の年代ではもう孫がいる人も、それはそれはたくさんいます。私、え、孫?なんていっていたら 『なにが起こるかわからないのよ!』と言われます。そうです、なにが起こるかわからないのです。そしてなにが起こるのかわからないついでに暴露しますと、甥っ子の彼女が妊娠して、産んだら養子に出すとか出さないとかもめていた間、実は父親候補があと2人ほどいまして、DNA鑑定をしてもらったとか。

こつちのワイドショーでかなりな人気の番組があるんですけど、それは父親が誰だかわからない、本当に自分の子どもか確かめたい、などとわけのわからない難題? を持ってくる視聴者を集めてDNA鑑定をして、本当の父親は誰だ! みたいなショーなんですけど、まさしくこのテレビショーが、現実、身の回りで起きていたってことなんですよね。

いったいアメリカはどんな性教育をしているのか!と疑問に思った私なんですが、子どもたちが小学5年のときに始まった 「性教育」 のパンフは、私が小学生のころに見たものとさほど変わりはないような気がしました。 つづく

(北海道民医連新聞2010年6月10日号より)

2010年08月01日

Field-note 北の自然 エゾヤマアカアリ

 field-note256エゾヤマアカアリ

 私たちが一番良く目にするアリは黒い色をしたものですが、少し山間部に行くと頭や体が赤い色をしたアリを見かけます。エゾヤマアカアリというアリで、草むらなどに枯れ葉や松葉を使って巣を作ります。松葉が小さな丘のようにこんもりと積もっていたら、それが彼らの巣なので、間違って踏みつけないようにどうぞお気をつけください。

 というのも、このアリはものすごく気性が荒く、うっかり踏んづけようものなら、わらわらと上ってきて皮膚に噛み付いてくるのです。その痛いこと! おまけにお尻からは蟻酸という酸っぱい液を飛ばして攻撃までしてきます。

 彼らの巣はいくつもの部屋が地下で繋がっていて、通常の大きさはおよそ1メートルくらいです。それが石狩湾沿いにある巨大コロニーは、なんと約2.7平方キロメートルもの大きさがあります。巣の数は約4万5千個、働きアリの数は推定3億600万匹、女王アリは100万匹にもなるというのですからびっくりです。このコロニーに気づかず間違って踏み込んでしまったら…考えただけで恐ろしいですね。

(北海道民医連新聞 2010年6月10日号より)
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Field-note 北の自然 ヤチダモ

 field-note255ヤチダモ

 昔から日本人に愛されてきた花、サクラ。茶色い野山に真っ先に彩りを添えるから、薄紅色が綺麗など理由はいろいろあるでしょうが、葉よりも先に花が咲くというのもあるように思います。花と一緒に緑の葉が茂っていたら、ちょっと違っていたかもしれません。

 同じように春、葉が開く前に花を咲かせる樹木があります。ヤチダモという樹木で、写真はこれから開こうとしている雄花のつぼみです。「これ本当に花なの?」と疑いたくなってしまうような変わった風貌ですよね。まるで枝にくっついたトリュフのよう。これがほどけるように開いてくると、今度はまるで珊瑚のようないでたちになります。
 
 お世辞にも綺麗とは言えない地味な花なのであまり注目はされませんが、この樹木の枝には、初冬に産み付けられた卵から生まれた子どものユキムシたちが暮らしているはずです。今はまだ白い綿を身につけてはいませんが、脱皮を繰り返して大きくなり、6月下旬ごろから見慣れた姿のユキムシがちらほら姿を現し始めます。群れにならないので目立ちませんが、ユキムシは夏ごろから飛んでいるんですよ。

(北海道民医連新聞 2010年5月27日号より)
タグ:ヤチダモ
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