2010年09月12日

里帰り後記 2

オーティスあゆみアメリカ通信

ところで、祖父が亡くなったので、帰りの飛行機の便の変更をすることにしました。5年前に祖母が亡くなったときも、帰る間際だったので、変更したんですよ。そんなに高い金額を請求された記憶もなく、ただキャンセル待ちで50人くらいといわれて、絶対無理だと思っていたら大丈夫だった…というのが、前回の私の記憶。今回もそんなつもりで電話をしたところ、まず子どもたちのチケットは旅行会社から格安で購入しているので、帰りの便を変更すると、必然的にグレードがアップすることになり、そのグレードアップにかかる金額が一人270ドル。今は円が強いので2万5千円くらいでしょうか。そしてその変更手続きにかかるのが一人更に100ドル。ただし、身内の不幸が重なっての変更は、死亡証明書を提出できるなら、祖父母、 孫の関係までなら免除。つまり子どもたちはひ孫に当たるので、私だけ100jは免除ということです。

そして私のチケットは、集めたマイレージと交換したチケットなので、座席に限りがあり、変更すると千歳空港から羽田まで行き、羽田から成田という経路に変更になります。私だけ別にはいけないので、必然的に子どもたちのチケットも同じ経路に変更しなくてはいけず、そうなると羽田で乗り継ぎ、荷物をもって、今度はリムジンに乗って成田へ向かう3人の姿を想像してしまったんですね。

あとは頭の中をそろばん、いえ、電卓が動き出し…と、こんなに長いこと書きましたが、結局変更しなかったんですよ。子どもたちに 『たった2日搭乗日を延期するのに5万円以上も追加で払うのはばかげている!』といわれ、泣く泣くあきらめました。なので、祖父の告別式の後、出棺する家族たちを見送って、私たち3人は違う方向に出発したんです。

祖父の冥福を、心より祈っています。

オーティス・あゆみさん=北海道勤医協の元看護師。米国人と結婚し1997年に渡米、カリフォルニア州サンタローザ在住。同市内の老人ホームに勤務。家族は夫と2男。

(北海道民医連新聞 2010年8月12日号より)

2010年09月07日

里帰り後記 1

オーティスあゆみアメリカ通信

実は6月の11日から7月7日まで2年ぶりの里帰りをしていました。去年はハワイだったので今年は日本です。

原油価格の高騰による得体の知れない莫大な燃料費こそなくなったものの、やはり飛行機代は安いものではありません。幸い一人分のチケットはマイレージでカバーされたのでラッキーでした。でもこのマイレージ、座席数が決まっているので、あっという間に取れなくなります。今年は祖母の5年目の法事が7月にあったので、何とかそれにあわせて帰りたかったのですが、マイレージ席の空席がなく、また一人分13万円を払う余裕もなく、泣く泣く6月に里帰りを決めました。6月なら北海道は寒いし、子どもたちはまだ夏休みにもなっていないし、なんだかちょっとがっかりだな…なんて思っていたんですけどね。

来てしまえば、なんやかんやと予定が入り、子どもたちをはじめて2泊3日でルスツにも連れて行きました。夏休みじやなかったから混雑もなく、乗り物大好きな海は、一人専用状態で絶叫マシーンに乗っていました。昔の同僚と合流しての旅だったのでとても楽しかったです。

さて、日本に帰ったころから5月に101歳の誕生日を無事に迎えた祖父の調子が悪くなり、脳梗塞の後遺症から来る嚥下障害も重なって、食事が取れなくなっていました。7月3日の土曜日に多くの家族が集まって、皆で夕食をとりましたが、そのとき祖父は車椅子に乗ってみんなの顔を見たいと意思表示をし、何も食べれはしなかったものの、やや苦しそうにすわっていました。

そして翌日、祖父は帰らぬ人となりました。101歳。大往生です。5年前、祖母がなくなったときも、たまたま私が里帰りをしたときでした。そして今回祖父もまた私たちが帰るのを待っていたかのように、私たちが里帰り中の出来事でした。私は祖父の死を、海と陸が一緒のときにみることが出来て、良かったと思っています。人の死の悲しみをともに見つめることが出来てよかったと思っています。

(北海道民医連新聞 2010年7月22日)

2010年09月03日

子どもが子どもを産んでどうする! その2

オーティスあゆみアメリカ通信

前回は妊娠の低年齢化について話しましたね。

アメリカの子育ての風習から見えることがひとつあります。アメリカは日本と違って家が広いということはありますが、赤ちゃんのときから自分の部屋でひとりで寝る習慣を身につけさせられています。幼いうちから自立を意識して子どもを育てている人が多いのです。

親の添い寝や、親子が川の字になって一緒に寝るという風習は、アメリカ人にはほとんど理解されません。え? どうして? ときかれます。

この間、アシスタントナースのクラスをとったときに、興味深い講義を受けました。

アメリカでは老人ホームに多くの老人が入居しています。家族が親の老後の面倒を見るという風習がないんですよね。


ある科学者がそれななぜかと考えたとき、小さいころから子どもは自立を意識して育てられていて、その子どもたちが大きくなると、親は自分たちを早く自立させたのだから、親の面倒を見るという感覚にはならないのだと。じや老後は親も違う意味で自立して生きていってほしいということなんでしょうか。

小さいころから添い寝などして同じ空間を一緒にすごしてきたほうが、親が年老いたとき、今度は自分たちが親の面倒を見るという感覚になるのだとか。その時は、なんだか妙に納得ししたものです。

これをティーンエイジャーの妊娠に、ちょっと置き換えてみました。赤ちゃんの時から親とともに過ごす空間が少ない分、誰かと一緒に時間をともにしたいという寂しさが生まれ、それが早い年代からセックスをし、妊娠するという展開につながるのではないかと。

私の勝手な分析なんですが、寂しいという気持ちがたくさんある子どものほうが、その寂しさを埋めようと、異性とのふれあいを強く求めるという気がします。

日本でも、「老後は子どもの世話にならない」 という人が増えているようなので、私の分析が正しいのかどうか。みなさんはどう思いますか?

(北海道民医連新聞2010年6月24日号より)

子どもが子どもを産んでどうする!

オーティスあゆみアメリカ通信

突然ですが、 先月16歳の甥っ子が1児の父になりました。義妹のところの長男です。うちの息子、海より1歳年上の、バリバリ高校生なんですけどね。1歳年上の彼女が妊娠して出産したそうです。この2人はもちろん結婚もせず、お互い親元で暮らしているので、赤ちゃんは時々「パパ」の顔を見に来る程度だそうです。それにしても、アメリカはやはり中絶に否定的なクリスチャンが多いせいか、若くして、というより幼くして子どもを生む人がたくさんいます。

いまや高校にも託児所を!なんて話が進んでいる有り様。私から言わせると子どもが子どもを産んでどうする!って話なんですけどね。そして先日、義妹の夫の姪っ子が19歳で結婚しまして。すでに子どもを一人産んでいるんですが、さらにその弟は17歳にして2児の父という、今からすでにアメリカンな大家族像が見えます、私には。

私の年代ではもう孫がいる人も、それはそれはたくさんいます。私、え、孫?なんていっていたら 『なにが起こるかわからないのよ!』と言われます。そうです、なにが起こるかわからないのです。そしてなにが起こるのかわからないついでに暴露しますと、甥っ子の彼女が妊娠して、産んだら養子に出すとか出さないとかもめていた間、実は父親候補があと2人ほどいまして、DNA鑑定をしてもらったとか。

こつちのワイドショーでかなりな人気の番組があるんですけど、それは父親が誰だかわからない、本当に自分の子どもか確かめたい、などとわけのわからない難題? を持ってくる視聴者を集めてDNA鑑定をして、本当の父親は誰だ! みたいなショーなんですけど、まさしくこのテレビショーが、現実、身の回りで起きていたってことなんですよね。

いったいアメリカはどんな性教育をしているのか!と疑問に思った私なんですが、子どもたちが小学5年のときに始まった 「性教育」 のパンフは、私が小学生のころに見たものとさほど変わりはないような気がしました。 つづく

(北海道民医連新聞2010年6月10日号より)

2010年05月04日

マリファナ

オーティスあゆみアメリカ通信

マリファナ(乾燥大麻)というと若者が手を出すドラッグのイメージがありますが、アメリカでは大人も使用しています。最近ではべービープーマ一世代や、1960年代から70年代生まれの世代(私の世代ですが)に多く使用されています。50歳以上の年代でマリファナを愛用(?) している人は2002年から2008年の6年間で3%近くも上昇しているそうです。

アメリカではマリファナは医療用に限り、多くの州で合法化されています。「痛み止めより効果的に痛みを除去できる」「どんな睡眠導入剤も効果が無かったのに、マリファナを吸引するとリラックスして夜眠れるようになる」などの理由から、一応、医療目的で認められているのです。末期がんの患者、慢性的疼痛を伴う疾患には、マリファナが処方されます。この医療用マリファナについても、患者による販売(転売)や配布は、どの州でも違法行為です。しかし医療目的以外でも、少量の所持ならいくつかの州では「微罪」扱いです。私の頭の中では、どんな理由をあげられてもマリファナは所詮、違法なドラッグとしか思えないんですが…。

たとえば家族の集まるパーティーに行くと、飲んで盛り上がってどこからとも無くマリファナが…ということがよくあります。タバコと違う独特な甘い匂いがするので、誰かが吸っているとすぐわかるんですよね。そういう集まりのところに、やはり子どもをつれていきたくないので、必然的に 「あ、そういう人たちなんだ」と、一線を引いてしまったりします。でも、アメリカ人に言わせると、「肺がんになるのに平気でタバコを吸うほうが信じられない」とか、「タバコは吸うとやめられなくなるけれどマリファナは中毒性がない」とか、「マリファナを吸うと食べ物もおいしく食べられ、音楽も楽しく聞け、セックスも楽しめる」とか…。吸ったことが無いからわからないのでしょうか?

医療目的で末期がんや疼痛対策といわれると、全面的に否定できない部分もたしかにあるのはわかるのですが、合法と違法の境目が微妙なところが、みなさん勝手な理由でマリファナを吸うことにつながっていると思うんですけどね。

※オーティスさん  米カリフォルニア州サンタローザ市在住。かつて北海道勤医協で看護師として勤務。

(北海道民医連新聞2010年4月22日号より)

2010年05月01日

ストーム

オーティスあゆみアメリカ通信

前回は楽しい雪山での休暇の話でした。楽しい3泊の旅を終え、さて帰る日となったのですが、不運にもストーム(吹雪) が待ち受けていました。現地のテレビニュースで夫達はずっとチェックしていました。早めに出発して帰るとやら、とにかくチェーンをつけて帰るとやら、なんだか騒がしいことになっていました。

私たちも午前のうちに出発することにして、借りていたスノーボードとスキーをまず返却に行きました。ところがその返却の間からなにやら雲行きが怪しくなり、泊まっていたバケーションハウスに戻るころには、もう、吹雪。なにが大変って、曲がる道の、道の名前が全部雪で隠れて見えなくなっていて、交差路に行くたびに、助手席にいる私が車から降りて、道の標識にたまった雪をジャンプしてマフラーで取り払うという厄介な作業を繰り返し、無事到着。

雪が降ってそれはそれは大喜びの子供たちと、チェーンを取り付けてこれから車を運転するのか…という不安げな親達とのこの違い。そして出発して5分後にはチェーンが絡んで変な音を発生し、そのたびに車を路肩に止めてチェーンを少しずつずらすという作業まで加わって、まったく大変なドライブになりました。

何せ私は女友達と2人、プラス自分の子供とその友達の子供という5人組だったので、大人の男の人がいなくて大変だったんですよね。でも何故か、海が車から降りてチェーンの取り外しをやってみたり、ちょっと運転席に乗って車を少しずつ前に出してみたり…。違う意味で怖いこともあったんですが、チェーン規制による約4時間の渋滞を乗り越えて、無事に帰ってこれたのです。

途中、雪道がなくなったところでは、路肩に人がたくさん並んでいて、15ドルでチェーンをはずすという仕事をしていました。もちろん私は何のためらいもなく 「おねがいしま〜す」と15ドル払いましたけどね。あとから皆に『北海道人なのに、チェーンの取り外し、出来ないの?』って言われたんですけどね。『スタットレスだからチェーンはつけたことがないんだよ!!』

多分こんな話をしても、北海道のみんなは「それで〜?」 って、読んでいるんでしょうね。

(北海道民医連新聞2010年3月11日号より)

2010年04月07日

気合いの入りすぎた雪山旅行

オーティスあゆみアメリカ通信

北海道にいたときは、わざわざ雪のある所に行こうなんて発想にはならなかったんですけど、やっぱりサンタローザにいると冬は雪が恋しくなります。

雪といえば温泉もついてきますが、もちろんこの辺での温泉はあまり期待できません。なので車で4時間かけて雪山に行ってきました。去年も行きましたが、今年は3連休を利用して、子どもたちは金曜日、学校休ませて、朝6時半に出発という、なんとも気合の入りすぎた雪山旅行でした。

今年は6家族が参加して家を一軒レンタル。離れもついていて、6家族が余裕で寝られるベッド数と、大人と子どもの2回に分けてですが、皆で食事も出来るというキッチンの広さ。さすがアメリカ!

洗濯機、ドライヤー、食器洗浄器をはじめ、殆どのものが設備されています。持っていくのは食材と衣類ぐらい。今回はビリヤード台も別室にあり、外にはジャグジーもあり、大人はジャグジーで雪見酒。なんともおつなものではないですか。

裏山は丘になっていたので、子どもたちはスノーボードやらスキーやら、ボブスレーやらと遊びまくり。近くにスキー場もあったので昼間はスキー場で遊び、朝と夜は裏山で遊ぶという遊び三昧の子どもたちで、それはそれは楽しそうでした。

大人はもちろん、ジャグジーと、食事が楽しくて、6家族とも妻は日本人だったので、メニューはカレーライス、豚汁、朝は鮭と納豆、なんて、まるで日本の食卓のようでした。

さて、気になるお値段のほうですが、この家、1軒借り切って、3泊4日、おとな10人、子供7人が余裕で寝られる広さで、約12万円。1家族2万円くらいでしょうか。あとは食費を皆で分担。この贅沢さはアメリカならではという感じがしました。私は久しぶりに4連休をもらって、かなりくつろいで楽しませていただきました。
僕は海だよ

(北海道民医連新聞 2010年2月25日号より)

2010年01月04日

虫歯の治療に12万円!

オーティスあゆみアメリカ通信

ベネフィット(保険) のこと、書きましたよね。

早速給料から天引きで子供たちの歯の保険料もひかれています。なので活用すべき! と思い、子供たち2人を歯医者に連れて行きました。

長男の海はちょっと八重歯っぼい歯があって、こっちだとこういう歯は嫌がられるからな…と思っていたら案の定、歯科矯正が必要だと言われました。親知らずもあり抜歯も必要かもと。

まずは矯正専門の歯科医(Orthodontists)を受診して判断してもらうようにと。以前陸が歯科矯正の治療を受けていたので、おなじ歯科医を受診しました

とても歯が込み合っているので上下両方とも矯正が必要で、親知らずの抜歯は今じゃなくてもだいじょうぶだといわれました。さて、この矯正、保険のカバーは微々たるもので陸が以前に治療したので、2人目ということで5万円引きのファミリーディスカウントがついて総額4875ドル。50万円くらいでしょうか?(今、円が強いんですよね〜)

最初の頭金が875ドル、その後ほ月々200ドル払いの20ヶ月ローン。これはもちろん、金利がつかないローンです。

え? と固まっていましたが、「お願いします!」と即答する夫。なぜに?

「歯は大事だから何をおいてもこの治療は必要だ」やっぱ、そうなのか、アメリカは…。

日本だったら、こういう歯の人、いっぱいいるんだけれど…。しかし、海も15歳。やっぱ歯は大事なのかとも。「あの時歯を治してくれなかったから、彼女が出来なかったんだ!」って、あとでいわれるのは辛い。しぶしぶローンの申し込み用紙にサインする私。

そして次男の陸。今度は虫歯が6本。「すごく小さいから2回の通院で全部直せます。しかもエアーブラシを使って、無痛で簡単に治せますよ!」って。6本の虫歯治療、総額1200ドル(約12万円)、これって、65%の保険のカバーの後の金額。「良かったですねー、保険があって。65%もカバーされるんですよ…」。

でも、虫歯の治療に12万円って、どういうこと?「大丈夫ですよー、月々98ドルの12回払いで無利子です〜」

ああ、アメリカよ! 歯医者の治療費ほ何とかならないものかね〜。

(北海道民医連新聞2010年1月1日号より)

2009年12月25日

スカイプ

オーティスあゆみアメリカ通信

皆さん、スカイプってご存知ですか? パソコンにダウンロードして、パソコンを通して電話のように友人や家族と通話が出来るものです。

パソコンがあれば誰でも活用できるし、スカイプをダウンロードすればスカイプ同士は海外でも無料で通話が出来ます。パソコンにイヤフォンさえつければ簡単に会話が出来、更にウェブカメラをつけるとお互いの顔を見ながら会話も出来るんです。

かなり前からこのシステムはあったようですが、私が実際に自分のパソコンにダウンロードしたのはつい最近なんですね。イヤフォンも買って、これで無料で国際電話が…なんて思っていたんですが、うちの両親、パソコン持ってなかったんですよね。パソコンがないと出来ないんです。

で、友達は…と考えたら、日本の友達って皆、携帯ばかりでパソコン毎日開いてる人、いないんですよね〜。活用できないな〜なんて思っていたら、うちの旦那、スカイプで英会話を習おうという日本のサイトを見つけてきたんですよ。つまりスカイプを通じて海外にいる人と無料通話して英語を実際に聞いて学ぶっていうビジネスです。

で、旦那はその英語を教えるほうの仕事をそこで見つけたんですよね。一応履歴書を送ってみたといっています。時給にすると2500円くらいでしょうか? すごいいいですよね。でも、毎日フルタイムで…とはならないようです。日本と米国の時差を考えると、電話に対応できる時間帯が限られているし、まだまだ知らない人も多いビジネスですよね。どれくらいの生徒がそこにいるのかもよくわかっていないんですけどね。

でも私、 このビジネスを考えた人はすごくスマートな人だなーと感心してしまいました。英会話のスクールに行くより安いと思います。自分の都合の良い時間をスクールに行くよりは選べるだろうし、何せ自宅で出来ますよね。遠くにいるし、実際に会うことはないのだから、ちょっとシャイな日本人にはぴったりじゃないでしょうか。興味がある人はスカイプのサイトに行ってみてください。

(北海道民医連新聞2009年12月10日号より)
ラベル:スカイプ

2009年12月20日

冬、到来

オーティスあゆみアメリカ通信

寒さが募る北海道なんでしょうね。こちらも確かに寒くはなってはいますが、そちらの秋、たまに晩夏という感じの季節です。信じられないのは私がセーターを着たり冬のジャケットを着ているのに、タンクトップで買い物とかしているアメリカ人を見かけること。それも1人や2人じゃないんです。やっぱ、あの脂肪の下には何かが隠されているんでしょうかね? 不思議でなりません。

さて、アメリカはこれから年が明けるまでといってもいいほど、ショッピングが最高に盛り上がる季節です。まず26日の木曜はサンクスギビングデイ。感謝祭で、ホリデーです。遠くにいる家族達も皆集まってターキーを食べるんですよね。なのでそれにむけていっせいにセールが始まるんです。そして1年で一番のスーパーセールがサンクスギビングデイの翌日。朝6時からオープンでスーパーセールです。何せ駐車場があっという間に埋まってしまうため、その駐車場の場所をとるために朝4時から集まり始めるらしいです。日本の運動会の場所取り? いや、もっとでしょうか? そのスーパーセールで、クリスマスに向けてのプレゼント買いがスタートするんですよ。なんといっても年に一度の大プレゼント交換日ですからね。このスーパーセールを活用しない手はないと、たくさんの人が集まってくるわけです。

そしてクリスマスが近くなってくると、週末の買い物は苦痛以外の何物でもなくなります。何せどこの駐車場も一杯で、道路は渋滞、駐車場はないといったら最悪ですよね。うっかりショッピングモールヘなんて、クリスマス間近に出かけてしまったら、車から一度も降りてないのに2時間くらいは、かる〜く過ぎ去っていくことが普通です。

北海道のように寒さで冬を感じる季節、サンタローザでは買物に行きかう人々の混雑で、冬の到来を感じます。

(北海道民医連新聞 2009年11月26日号より)

2009年12月18日

増加し続ける無保険者

オーティスあゆみアメリカ通信

米国民の15.4%は健康保険に加入していません。米国市民権を持たない人々の44.7%は無保険、米国人口の5人に1人は保険に加入していない計算です。

私の働く老人ホームでは自分が加入する保険の追加、変更などが1年に1回しかできません。途中で変更しようと思っても、毎年10月にやってくる 「ベネフィットディ」まで変更できないので待たなければなりません。今年は子供たち2人を私の保険に追加しようと思いました。今は自分1人だけで、健康保険に毎月12000円、歯医者に3500円、眼科に1000円払っています。ここに子供を加入させると健康保険3万円、歯医者1万円、眼科2000円、月々の支払い総額は42000円になるといわれました。保険に加入しても毎回医者にかかると、窓口で1500円は必ず取られます。

この保険には2種類選択があって、私が加入していたのは高いほうの保険。これよりぐんと安いほうにすると、年間にカバーしてくれる金額が制限されて、それを超えると支払いはすべて自己負担になるというシステム。絶対病気をしないとなればこちらのほうが確かにお得ですが、そんな約束、誰ができますか?保険屋さんは、もし何かあって1回でも入院、あるいは手術なんてことになると、この安い方の保険ではすぐに上限を超えるので自己負担は確実です! と言い切っていました。病気にならないなら断然お得なんです! とも…。これって保険をかける意味がないような…。結局、子供たちを歯科の保険にだけ加入させて今年の「ベネフィットディ」を終了しました。

こっちの保険は健康保険、歯科、眼科と全部別物になっていてこれまたややこしい限り。歯科の保険もPPO、HMOとさっぱりわからない選択が2つあって、安いほうにすると、意外とカバーはいろいろきいて良いのですが、そこに加入している歯医者が限定されていて、サンタローザ市内には1軒。でもそこは一般歯科なので、もし抜歯が必要になると市内ではいける歯科医がないので違う市まで行かなくてはいけません。言ってる意味わかります?そんなこと普通日本じゃありえないですよね? こんな込み入ってる保険、加入しない人、加入できない人が増える理由がよくわかります。

(北海道民医連新聞2009年11月12日号より)

2009年10月11日

ハワイからの便り その3

オーティスあゆみアメリカ通信

帰る数日前に現地で予定していたのがレンタカーを借りて島巡りをすること。何せハワイで使える免許を持っていたのは私だけだったので、当然ドライバーは私に。結構どきどきしたんですけれど (知らない道を走るのって、何だか嫌なんです)、いざレンタカー会社で車を借りようと思ったら、なかなか車がありません。私たちは7人だったのでミニバンが必要でした。

あちこち電話したけれどどこも予約がいっぱいで、ホテルの近くのレンタカー会社に直接足を運んでみることに。やはりミニバンはないとのことでしたが、なんとそこでパートで仕事をしているという日本人の 「タカさん」 という方が、「昼で仕事が終わるから、自分とバンを一緒にセットで観光案内に雇いませんか」 と。なんとラッキーなんでしょう。車を借りられて運転手もついてきました。しかも日本人で観光案内付。

「タカさん」はとても親切で、夜遅くまで私たちをアウトレットやら、パイナップドールやら、和食の買い物が出来るお店やら、現地の人しか知らないところにも連れて行ってくれて大変助かりました。しかもハワイで何故か髪を坊主にしたいと言い出した海にバリカンまで賃してくれるという親切さ。すっかり満喫した私たちは翌日も「タカさん」付ミニバンを借りて、いろんなビーチに連れて行ってもらいました。海がめにも会えたんですよ。

最後は全米で一番美しい海と言われたことがあるラニカイビーチに。そこで飛んでもないハプニングが。なんと、電気くらげに襲われたんですよ。被害者は友人と海。突然2人が痛い痛いと叫び始め、見ると体に何か透明なものが巻きついていました。あわてて全員海から上がると、親切なアメリカ人が、「くらげにはこれよ!」 と、酢を2人にかけてくれたんです。そのあとライフガードのところに言って聞いてみると、やっぱり 「くらげには酢だね〜」。すっかり酢漬けにされた2人でしたが、幸い痛みはその後治まり、翌日には普通に元気を取り戻していました。私たちは思ったんですね。ビーチに持っていくものの中に 「酢」を追加することを。

というわけで、楽しい楽しいハワイ旅行から戻り、今はまた汗水流して労働の日々です。でもバケーションはやっばり大事ですね。

北海道民医連新聞2009年10月8日号より

ハワイからの便り その2

オーティスあゆみアメリカ通信

コンドミニアムは自炊が出来、洗濯も出来ます。人数が多い旅行や家族連れにはとても快適な場所です。ホテルの施設も兼ね備えているのでプールやレストラン、ビューティーサロンなどもあります。ただ私たちが泊まったコンドミニアムはハワイで1番最初に立てられた高層ホテルでイリカイホテルといいますが、出発する数日前に経営不振のため、ホテル部門が閉鎖するというハプニングもありました。とてもどきどきして行ったのですが、閉鎖の影響は無く、しかも経営者が変わって1週間後には再開しますとのお知らせもあり、なんてラッキーな私たち! とはしゃいでいました。

隣のヒルトンホテルでは毎夜フラダンス、ファイアーショーがあり、毎週金曜日には花火大会などが行われていました。ヒルトンが隣のホテルでよかった!全部無料でみさせていただきました!

人数が多くてベットが足りなかったのでエアーベットを2台ほど借りました。大人が2人でも寝れるくらいの大きさ。思いのほか場所をとりましたが、意外と快適で、子どもたちはとても気に入っていました。レンタル会社はネットで見つけましたが、日本人が経営する会社でした。

当日ベットを持ってきてくれたオーナーにちょっと話を聞いてみたんですが、「ハワイはバケーションで訪れるには最高の場所だけれど住むのは大変」 といっていました。

LOW賃金、HIGHコスト。収入の割に物価が高すぎて、2つや3つの仕事を掛け持ちしている人は、たくさんいるそうです。アパートや家などの家賃もかなり高いと話していました。

北海道民医連新聞2009年9月17日号より
ラベル:ハワイ

ハワイからの便り その1

オーティスあゆみアメリカ通信

今回はちょっとハワイからの便りを。といいましても、もうサンタローザに戻ってきてるんですがね。

今年の夏は日本には帰らずハワイで2週間バケーションを過ごしてきました。2週間のうち最初の1週間は私の両親が苫小牧からハワイまで。後半の1週間は札幌チーム(昔からの友人です) と合流。行く前からすでに大騒ぎでした。

人数が多いのと、うちの両親の食生活を考えてコンドミニアムに滞在。ホテルとの大きな違いはキッチンがついていることです。自炊が出来るので、「外食は高いし、こてこてのアメリカン料理を毎日食べるなんて!」 という人には最適の滞在場所です。このコンドのキッチンには炊飯器も付いていて、思わず父と笑ってしまいました。

私たちのコンドは和食の素材を売っているスーパーまで歩いていけたので、そこで米や納豆、鮭などの食材を買って、日本の食卓と同じような食事を楽しみました。ただし恐ろしく物価は高いです。特に和食の素材は、現地の人に聞いてみると 「どうしてかわからないけれど、一度日本からカリフォルニアに行き、そこからハワイに来るので高い」 とのことでした。ハワイに直送したほうが絶対に早いはずなのに、不思議ですよね。鮭は5切れで1500円? ほど。父が捜し求めた焼酎は小さな、日本で言うとワンカップ大関くらいの大きさのビンに入って、1000円くらいだったでしょうか。ワインのほうが安かったので、ワインを飲んでいました。

ハワイの一番の魅力は何といっても景色です。青い空、青い海。みているだけで心がなごみます。暑いけれど湿気が少ないので、とてもすごしやすいです。もちろん日焼け対策は必須ですが。私の母は日傘を持ち歩いていましたね。ハワイで日傘をさしている人はうちの母ぐらいじゃなかったでしょうか。時々雨も降りますがシャワーのようで、さっと降ってさっとやむ、という感じです。雨傘をさしている人を見かけることはほとんど無かったです。

ビーチの砂浜に座って海を見ているだけでも 「ハワイに来たな〜」 と実感できます。道行く人は、とても気さくに 「アロハー」 と声を掛け合っています。

何だか南国の空気に包まれて、心がとても穏やかになっていく私たちでした。

北海道民医連新聞2009年9月3日号より

2009年08月03日

不況の風はどこまでも・・・

オーティスあゆみアメリカ通信

先日シュワちゃん (シュワルツェネッガーカリフォルニア州知事) が州政府の借金が膨大で、借金返済案を5つはど提案しましたが、その案をたとえ5つとも実現したところで借金返済にはいたらないという記事が新聞に載っていました。

なので、あちらこちらで解雇、倒産、職員の労働時間削減、自主退職にはスーパーボーナス!などのニュースが聞こえてきます。今この時期、職を失って再就職のめどがなかなか立てられない状態なので、みんな静かに、首を切られないことを祈って働き続けている…というのが実情でしょうか。

ところでとても驚いたことですが、この影響は大学にまで及んでいます。というのも、卒業しても就職場所が見つからないため、大学にそのまま残る生徒が増え始めました。すると大学側では生徒の数が増えてしまうので、新しく入ってくる新入生を規制するしかありません。高校卒業して念願の大学に入ろうと折角努力したのに、入学枠が狭められて入学できない生徒が増えつつあるといいます。

さらにサンタローザのジュニアカレッジでは州からのサポートが大幅に削減されようとしていて、それが実現されると生徒の少ないクラスが閉鎖されます。すると、今ボランティアで老人ホームに音楽演奏などに来ていてくれているジュニアカレッジのクラスがなくなってしまい、老人ホームヘのボランティアもなくなるということにつながっています。

先日サンタローザで市職員の募集がありましたが、2名枠のところになんと、150人ほどの希望者が集まったそうです。ここから選ばれた人は相当な幸運の持ち主に違いありません。

(北海道民医連新聞2009年7月23日号より)

2009年07月09日

ティーンエージャー海ぐれる!? その2

オーティスあゆみアメリカ通信

裁判所から60時間のボランティア活動を命じられた海。ボランティア活動をする場所もほとんど決められています。海はその中の一つ、ホスピス医療機関が運営しているリサイクルショップで毎週末、ボランティアをしていました。

疑問なのは、裁判所から 「一緒につるんでいたほかの2人とはもう接触しないように!」 と言い渡されたのですが、そのリサイクルショップにその少年も来ていたこと。ありえなくないですか?接触するなといっておいて、驚きですよね。あいさつ程度の会話以上に進展することはなく、無事にボランティアを終了したので胸を撫で下ろしたのですが。

お店のオーナーから 「ヤーおかーさん、実にいい息子さんですねー! すばらしい!」 って、握手を求められたりなんかした私。少し複雑な気持ちでした。

60時間のボランティアはかなり堪えたようで 「もう絶対にしないよー」といっていました。迷惑をかけた学校にも謝罪の手紙を書いて持っていったそうです。これはあとから夫に聞いた話なんですが。

そして突然「野球を始めたい」と、地域の野球チーム「エンジェルズ」に加入し、ピッチャーをしています。張り切って野球を始めたせいか、一度、学校から「成績要注意」 の手紙をもらい 「ああ、学校のこと忘れてたなー」 なんてこともありましたが、学期末にはほとんどの教科が、まあそこそこの平均ラインになりました。(こちらの成績評価はA、B、C、D、Fになっています)

そして驚くことにオールスターメンバーに選ばれ、野球の遠征試合に忙しくなりそうな今年の海です。この記事を書くに当たり、本人の承諾を得るため説明したんですが「かーさんが僕のことを悪い意味で書くはずはないんで、好きに書いていいよ」といわれました。ただひとつ心配していたのは「(日本の)じじとばば、これを読んで泣いたりしないよね」 ということ。泣いてるかもしれませんね。

(北海道民医連新聞2009年6月25日号より)
ラベル:アメリカ生活

2009年06月14日

ティーンエイジャー海 ぐれる!? 1

オーティスあゆみアメリカ通信

 いや〜本当に子育てって奥深いものですね。去年のことなんですが、うちの海、悪い友達とつるんで(友達が悪いと強調するところが親ばかの証拠ですよね)悪いことしたんですよね。泊まりに行って近くの学校で火遊びしたんです。学校のドアにその燃えカスの炭で悪戯かいたり、木の端や枯葉を集めてキャンプファイヤーもどきをしたり…。

 ある日、学校に呼び出されて、校長室でこの話を聞かされたんです。頭が真っ白になって、最後に「おかーさん、何か聞きたいことは?」 って聞かれて「うちの子供、海って言うんですけど、あなた、海の話、してます?」 なんて聞いちゃったんですよ。馬鹿ですよね私も。そのあと停学処分を食らって、警察が家に来て事情聴取されて、家族全員びびりまくりでした。警察が来た時には 「あんた、まさかうちの息子つれてく気じゃないだろうね?」ぐらいの勢いで私は食ってかかりそうになってました。警察は海は初犯 (言うのも恐ろしい) なので、心を入れ替える約束が出来るなら少年院に行かなくてもいいのでは…とのこと。

 結局、家庭裁判所に出廷し、60時間のボランティア活動をすること、半年ほどは親の監視下で夜遅くまで外出させない、何時でも警察が家宅捜査をしてドラッグ、タバコなど危険物所持はないか確認する義務があると言い渡されました。学校にはダメージの修理代を支払い、裁判所にも支払いをしました。総額5万円くらいでしょうか。一緒につるんで火遊びした友達は他に2人いたんですが、2人とも前科があり (こういうときも前科って言うんでしょうか?)、そのうち一人は裁判所に出廷せず、学校側にも支払いをせず、なんだか 「追われてる」 ようでした。裁判所からは海が18歳になるまで悪いことをせず、18歳になった時にもう一度出廷して1万5千円支払えば、この記録は抹消されるといわれたんですよね。ありがたいような、不思議なような…。

 このことは相当海にはこたえたようで泣きながら謝っていました。この話を老人ホームのおばーちゃんにしたら、「捕まってよかった、捕まってよかった。じゃないともっとエスカレートしていたかも」 と泣きながら励まされました。親に心配かけやがって。なんてお前は馬鹿やろうなんだ! まさにこんな心境でした。

この項つづく

 (北海道民医連新聞2009年6月11日号より)
ラベル:子育て

2009年06月08日

サンタローザのエコノミー

オーティスあゆみアメリカ通信

 オバマ大統領の就任で米国民の期待は最高潮に達しています。ところがその同じ時に、私が住んでいるサンタローザの2大企業が大幅人員削減をして嘆かれています。

 1つはアジレントテクノロジーといって、かっては日本から何人もの派遣労働を受け入れていた電気機器メーカーです。2週間ほど前に300人の職員を解雇しました。300人ですよ、300人! 私の友人の夫もそこに勤めていて、友人夫婦は発表があるその週、緊張で眠れなかったと言っていました。

 今回の解雇は、マネージャークラスの人たちがほとんど。いわゆる高給取りクラスの人たちが大幅に解雇されたのです。

 「解雇された人たちはこれからどうやって仕事を見つけていくんだろう…」なんて話していたら、もう1つの大企業メドトロニックという医療機器メーカーが240人の従業員を解雇しました。1998年には1500人の従業員が働いていたのですが、経済状況の悪化から徐々に解雇者が出て、現在910人の従業員数となっています。


 このような経済状況の中で新しい仕事を見つけるのはとても大変です。アジレントテクノロジーで解雇された人たちは、エンジニアという職場が限定される職種についていたので、同じような仕事を探すとなるとサンタローザではほぼ不可能です。アメリカ全土、どこにでも行く覚悟で再就職先を見つけなければならないと嘆いています。

 市の職員の公募があると、わずか2つのポストに150人ほどの応募者が殺到するそうです。

 こんなご時世なので、私が働く老人ホームも例外ではありません。勤務時間を削減されて賃金が下がろうと 「仕事があるだけいいよね〜」 というのが、最近の私たちの口癖になってきました。なんだか文句が言えない状況にされつつあって、怖い気もしますよね。

(北海道民医連新聞2009年5月28日号より)

Swine Fluー新型インフルエンザ

オーティスあゆみアメリカ通信

 たぶん、今の日本で一番の話題はこれではないでしょうか。アメリカでもテレビ、新聞は毎日この話題です。メキシコで死者が出たこのインフルエンザ、英語で 「Swine Flu」と呼ばれて恐れられています。swineは、豚って事なんですけどね。

 まだ私の住むソノマカウンティでは発症者は出ていませんが、メキシコに隣接するカリフォルニアのこと。どこからどう感染しているのか解明できるはずはありません。

 子どもたちの学校、私の働いている老人ホームでは注意書きが出され、「普通のインフルエンザとの違いは症状的には判定しにくいので、症状がある人は登校、出勤しないこと」「すぐに医療機関にかかり、診断を受けること」などと指示されています。

 老人ホームの表ドアには「何らかの症状がある方は入所をお断りします」 という張り紙も出されました。怖いのは、報道でどんどん恐怖があおられていることです。なかには 「豚肉は食べない」 なんて言う人もいます。食べても感染しないはずなのに、間違った知識が植えつけられているのも事実です。

 老人ホームの職員にはメキシコ人がたくさんいるので、みな残してきた家族を心配しています。バケーションでメキシコへの里帰りを予定していた人は、泣く泣く飛行機チケットをキャンセルしていました。確かに今メキシコに行く勇気はないですよね。

 私は夏、ハワイに行く予定を立てているんですが、だいじょうぶかな。でも絶対に行きたいので、その時には治まっているはず! と、ひたすら信じております。とりあえず皆さん、手洗いは厳重に。

(北海道民医連新聞2009年5月14日号より)

2009年04月26日

Patient Navigator (PN)

オーティスあゆみアメリカ通信

ヘルスケアシステムがどんどん増殖し、入り乱れて複雑さを増しているアメリカの医療システム。多くのアメリカ人がその複雑さを理解できず、受けられる医療をさえ受けていないというのが実情です。

そんな中で、ついに”ペイシェント・ナビゲーター”という人たちが登場しました。彼らはドクターアポイントメントを調整したり、医療保険が的確に受けられているかを確認したり、あるいは次回のアポイントメントに必要であろうと予想される質問事項を明確に書き出すことで、患者のニーズに応えるとともに、無駄に医療システムを使わなくて済むように調節するのが仕事です。

このチーム、PNと呼ばれていますが、ナース、ソーシャルワーカー、ヘルスワーカーなどで構成されています。PNチームは患者の貧富、教育レベルなどに関係なく、多くの人たちが少しでも平等(そもそもアメリカで“平等” なんて言葉は無に等しいのですが)に医療が受けられるように働きかけています。とりわけHIV、糖尿病、癌などの治療は、保険の種類やシステムが多くありすぎて、複雑で理解不可能なことが多いのです。低所得者や十分な教育を受けていない人はそのシステムの複雑さが理解できず、治療をあきらめることさえ多々あります。

でも、これは低所得者に限ったことではなく、普通の中産家庭でもそうだと思うんです。私の職場でも保険を持っていない人 (職員に限りますが) は半分くらいいるんじゃないかと思います。何でも良いからこの複雑極まりない医療システムを誰かそばで解明してくれて、「あなたに必要なのはこれだよ」 って言ってくれる人がいれば、いったいどれだけの人が助かるのだろうかと、このニュースを見たときに思いました。

ペイシェント・ナビゲーターのキャッチフレーズはこうです。「もう一人で抱える必要は無いんだよ」

(北海道民医連新聞2009年4月23日号より))

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