2010年09月12日

新刊紹介 若者よ、マルクスを読もう 内田樹・石川康宏 著

若者よ、マルクスを読もういいから黙って読みなさい

”知的刺激”が満載の本です。執筆者の1人、内田樹さんは 「マルクスはすごいぞ」ということを、マルクスの「マの字」も知らない若者たちに理解してもらうのが本書のねらいだと言います。かといって、マルクスを何か完成された理論体系として学ぶよう求めているのではありません。

「20歳代の思索と情熱」の副題が示す通り、もう1人の著者である石川康宏さんとの往復書簡の形で、万人の 「人間的解放」を熱望した青年マルクスが「探検家的なバイタリティ」 で理論的探究に突き進む姿を生きいきと描き、たえず成長・変化をつづけたマルクスの言葉に添って一緒に考え、苦闘し、自らの知性を鍛えて下さいね(石川)と言っているのです。とりあげているのは20代に書かれた 5つの文献(「ユダヤ人問題によせて」「ヘーゲル法哲学批判序説」「経済学・哲学草稿」「ドイツ・イデオロギー」「共産党宣言」)。石川さんが各文献の政治史的・思想的系譜、マルクスの思索の過程や「キモ」を明らかにし、内田さんがしなやかにマルクスの 「すごさ」を指摘します。例えば「マルクスを読んでも、問題は解決しません。でも、自分がどれくらいものを考えるときに不自由であったか…は身にしみて分かります」のように。続編が楽しみです。(山)(かもがわ出版・1500円+税)

(北海道民医連新聞2010年8月12日号より)
posted by kin-ikyo at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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