2010年09月12日

健康ウォッチ 「早期発見・治療が大切」歯科のはなし

勤医協きたく歯科診療所所長 荻原 宏志 歯科医師

4月に、札幌市北区新琴似に勤医協きたく歯科診療所を開院して、約4ヶ月が経過しました。

これまで数百人の患者さんとの新たな出会いがあり、中には「歯科は10年ぶり」「歯科が嫌いで痛いのをがまんしていたが、ここを見て意を決して来た」「介護で忙しいのでここだけ治してはしい」「お金がない。勤医協だから相談できると思って」といった方が少なくありません。潜荏的な患者の多さを実感しています。

歯科はコンビニエンスストアより多いといわれます。その中での開院に不安がなかったわけではありませんが、治療を通じてより多くの方に豊かな笑顔と生活を提供できるよう努力しています。

◆発見が遅れると時間も費用もかかる

歯科は「怖い」「何か不都合が無いと行かない」所というイメージがあるかもしれません。

しかし、「痛い」 「ぐらぐらする」など症状が出てから、あるいは最後の通院から時間が経過して受診になると、神経の治療をし、金属の被せものが必要であったり、抜歯をせざるを得なくなり入れ歯になってしまう等、治療期間や見た目、機能や費用的にもあまりいいことがありません。

例えば一本の奥歯の治療で3割負担の方の場合、早期に虫歯がみつかって削って詰める治療であれば千円ほどの治療費で回数も一回で済みますが(図1)、神経を治療して土台を立て冠を被せるとなると6千円ほどになり回数も5回以上になってしまいます(図2)。更に奥歯ではなく前歯1本に被せものをした場合には8千円はどの負担となってしまいます。

小さな虫歯は埋める治療で一回治療。大きな虫歯は回数も費用もかかります。

◆歯を失うと?

一本の菌を失った場合、修復する方法がいくつか挙げられます。

@両隣の歯を削ってつながった冠(ブリッジ) を入れる
A両隣あるいは何本かの歯にバネを掛けて入れ歯を入れる
Bインプラントという人工歯根を埋め込んで修復する、といった方法です。(図3)

それぞれには長所短所がありますが、短所を述べますと、@は両隣の歯が健康であっても削らなければいけませんし、被せものの場合前から4番目の歯以降は保険では白くできず銀歯になります。Aは大きく歯を削らずに済みますがバネが見え、異物感が大きく粘着性のもので外れたりすることがあります。Bは骨の条件によっては埋入が困難な場合があること、保険がきかないため一般的に数十万円の費用が必要です。

いずれの場合を見ても早期発見・早期治療がいかに重要か、お分かりいただけるかと思います。

早く見つけることが出来れば、大ごとにならずに済むのです。歯科の立場としても「よい治療」をするのが大事なのはもちろんですが、虫歯などの治療が一通り終わった後も定期的に患者さんに来ていただき、行った治療に責任を持ってしっかりと管理ができることがより大切なのです。

一歯欠損修復方法

◆気軽に歯科受診を

「どのくらいの間隔で歯科受診すればいいの?」と、よく患者さんから聞かれます。歯周病の進行具合などによって1か月から半年くらいまで個人差がありますので、担当の歯科医師と相談してください。


私たちの歯科では治療を終えた患者さんに定期的に来院していただき歯石を取り、専用の機械で歯をクリーニング(PMTC) することを勧めています。

歯の表面が滑らかになると、細菌や歯石が付きにくくなるので、患者さん自身が行う歯磨きも効率がよくなります。そして何よりお口の中がとてもすっきりし、歯周病の進行や口臭も防ぐことができます。これまでも多くの方に好評です。

「歯科は怖い」「痛い」などイメージを変えるために私たちも努力していきます.歯科を「お気軽に」ご利用していただければと思います。

※図は潟c潟^トリニティアニメからの抜粋です

(北海道勤医協友の会新聞 2010年8月1日号より)
posted by kin-ikyo at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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