2010年05月04日

新刊紹介 国保はどこへ向かうのか 再生への道をさぐる

kokuho.jpg智恵を出し合う手がかりに

国民健康保険は国民の約4割、4737万人が加入する公的医療保険です。しかし2割が滞納世帯。その制裁として「資格証明書」が発行され、事実上無保険状態に。市営住宅の入居など行政サービスを制限する芦別市の例も紹介されています。差し押さえ、延滞金まで請求され、サラ金を使って支払っている例も。

国保加入者の多くは低所得者です。事業主負担がないため、国の財政措置が欠かせません。しかし、国の負担割合を削り続けたため保険料は高く、3割の窓口負担が払えずに手遅れ死する事例も生まれています。

民医連歯科医が「口腔健康破壊にみる経済格差」 の実態を告発しています。深刻な子どもの虫歯、不規則で不安定な生活のため治療を受けられない青年、寝たきりの高齢者の舌苔…。お金のない人が歯科治療から遠ざけられている実態がリアルに報告されています。

「加入者がお金を出し合い医療費を補助する助け合い制度。だから保険料を払えない人にはペナルティ」。これが行政の説明です。私的医療保険と何も変わりません。「社会保障」としての国保をどう再生するか、本書も手掛かりに知恵を出し合うことが求められています。(天)(新日本出版社・1500円+税)

(北海道民医連新聞2010年4月8日号より)
posted by kin-ikyo at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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