2010年05月01日

充実した「療養指導」をめざすとりくみ

看護現場からの発信
勤医協ぽぷらクリニック

ぽぷらクリニックには現在、年間約1000名の糖尿病患者さんが通院しています。これまで糖尿病療養指導を行ってきましたが、一度きりの指導に終わってしまい、継続的なかかわりができていませんでした。

2007年6月に体制の見直しを行い、予約枠を作成し療養担当者を決めました。はじめは数名の予約でスタートしましたが、一般外来の血糖コントロール状態の悪い患者さんや初めて糖尿病と診断された患者さん、今までかかわってきて気になる患者さんを予約して、少しずつ増やし続け、継続したかかわりを持つことができてきました。

外来の看護活動方針の中にも、プライマリー・患者参加型看護計画の実践を位置づけ、一人一事例を目標にとりくみ始めました。糖尿病外来時にあわせた予約枠の活用や、継続してかかわれるように書式の改訂など業務改善も行いました。あわせて看護師の学習会や、院内外の学習会へ参加し、療養指導をどのように行っていくのか、その都度話し合いながら進めてきました。

現在は、約100名の患者さんへ継続療養指導を行っています。方法は患者さんによってさまざまですが、来院のたびに声かけをして、療養を応援してきました。その結果、約9割の患者さんが、HbA1Cが改善するか、あるいは悪化しないで療養が継続されています。その中から1つの事例を紹介します。

◆  ◆  ◆
(Bさん40女性 T型糖尿病)

Bさんは、インスリン治療を続ける中、低血糖にて中央病院への時間外受診が続き、療養への不安を強く持っていました。担当看護師を決め、来院時には必ず面談を持ち、日常の思いや療養の不安、頑張っていることなどを聞き、かかわってきました。自宅での様子、低血糖対応などを確認するため自宅を訪問しました。高校生の娘さんの支援が大きいことを訪問して初めて知ることができました。Bさんは、「自分の担当の看護師さんがいることは、とても嬉しいし安心できる」と話してくれました。

継続してかかわっていくことで、「自分の看護師さん」と思ってもらえる信頼関係ができ、「一人で治療しているんじゃない」という思いが患者さんを支えていると確認できました。

個別の生活スタイルに合った目標をお互いに確認しあうことで、患者さんが不安を素直に話せたり、治療に積極的にとりくめるようになります。それが患者さんが正しい知識を持ち、安心して療養を続ける力になっていると考えています。

今後も療養指導について学習を深め、充実したものを目指したいと思います。(北区ぽぷらクリニック看護師 青山夕香里)

(勤医協新聞2010年3月11日号より)
ラベル:療養指導
posted by kin-ikyo at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 看護現場からの発信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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