2010年03月07日

Field-note 北の自然 ノリウツギ

Field−note 北の自然 ノリウツギ

冬の野山で、枝先にぶら下がっている可愛らしい花を見つけました。とは言っても生花ではなく、自然の風にさらされてできた天然のドライフラワーです。この花はノリウツギと言って、北はサハリンから南は九州まで分布する、高さ2〜3メートルになる落葉低木です。ノリウツギ(糊空木) という名は、むかし内皮から採れる粘液を和紙作りに利用したことと、枝が空洞になっているところから名づけられました。北海道ではサビタとも呼ばれますが、これはアイヌ語ではなく東北のなまりが北海道に伝わったものです。

大きな花のように見える部分は飾り花と呼ばれる虫を呼び寄せるためのイミテーションで、本物の花は黒く小さく結実しています。冬になっても花を落とさない姿は人々の関心を呼ぶのでしょう。和歌山県南部では娘を嫁に出すときに 「ノリウヅギの花が無くなるまで帰るな」と言って送り出す地域があるのだとか。他に、ある美しい女性が村の男性に恋心を打ち明けられたがどうしても気乗りせず「ノリウツギの花の散る頃には…」と返事をし、一向に散らない花に男性の恋は実らなかったという物悲しい話もあります。

(北海道民医連新聞 2010年1月28日号より)
タグ:ノリウツギ
posted by kin-ikyo at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Field-note 北の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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