2010年03月07日

いのちの山河 日本の青空U

老人医療費の無料化を実現した沢内村を描いた映画「いのちの山河」を観て、憲法25条(生存権)の大切さを痛感しました。

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憲法25条では「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と謳われており、生活に大きな格差があってはならないはずですが、最近の社会状況をみると、格差が生じ、そして深刻になってきているように思います。

映画では ”医療を受ける権利=高齢者の生存権” ということを柱にすえ、老人医療費無料化を実現した先駆的取り組みが描かれており、理想を追求することの重要さとともに、実現のために努力する人が必要だと思いました。

豪雪・貧困などにより沢内村では、死亡診断書を書いてもらう際に初めて医者に診てもらうという人が多く、少年時代にそのような光景を目にした深沢晟雄氏は、村を救わなければならないと使命感を覚えたのです。そして村長となり、医者を呼び、診療所を作り、村人達が天国のようだと喜ぶ村づくりを追求し続けました。

私は現在の格差社会にどこか諦めを抱いていましたが、諦めてしまうのではなく、投げやりになるのでもなく、まず現実を見つめ、国や政治のあり方を考えていかなければならないと感じました。命を守る医療や福祉に携わる者として…。

ソーシャルワーカーである私は、日々格差社会の現実を目の当たりにしています。住む家すらないホームレスの方や病院にかかるお金もないわずかな年金暮らしの高齢者の方々の暮らしぶりは、「沢内村」に通じるものがあるように思います。民医連が掲げる「無差別平等の医療・福祉」「無料低額診療制度」などが、このような人々を助け、健康といのちに格差のない社会を創造する第一歩となっているように感じています。

私はこの映画を観てあらためて私たちの役割の大切さを感じ、困難ではあるけれどもみんなで力を合わせて頑張っていこうと思いました。

田村史織(勤医協札幌西区病院・ソーシャルワーカー)
   ◇
道内では、4月3日に札幌市中央区・共済ホールで上映予定。

(北海道民医連新聞 2010年1月28日号より)
posted by kin-ikyo at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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