2009年12月21日

新刊紹介 さっぽろのタコ部屋-このままでは殺される-札幌郷土を掘る会

さっぽろのタコ部屋今日の問題にも通底

戦前、北海道の河川・道路などの土木工事は、その多くが「タコ部屋労働」といわれる強制労働や、朝鮮人・中国人の強制労働によって担われました。馴染みある地名が登場しますが、そこで行われていた労働は過酷なものでした。脱走者は見せしめ集団リンチにあい、生き埋めにされた遺体は今も山林に埋められたままです。

集団リンチ目撃者や逃亡者の手助けをした人々が語る 「タコ部屋」 の証言は生々しく、読みながら痛みを感じるほど。極限まで人間を抑圧し、逃げ出せば撲殺される人権無視の実態が暴かれています。タコ部屋労働者は中国や朝鮮からもかき集められ、差別を受けた朝鮮人が、「俺は人間だ」と叫んで袋叩きにされたことも記録されています。

周旋屋にだまされ、前借金をした労働者が、住みこみで過酷な肉体労働を強いられ、逃げだせない…それは現代にも通ずるものがあります。「逃亡は逆境から生きようとする積極的行為。逃亡者らから学ぶこともあるはず」 − 過去を学び、悲劇を繰り返さぬよう本書は呼びかけています。(渋)(札幌郷土を掘る会・1000円)

(北海道民医連新聞2009年11月26日号より)
タグ:タコ部屋
posted by kin-ikyo at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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