2009年10月11日

新刊紹介 語りおくこといくつか 加藤周一著

新患紹介 語りおくこといくつか 「知識人」の面目躍如

九条の会呼びかけ人の一人である加藤周一さんが突然この世を去ってから10ヶ月が経ちました。生前は高齢の身をおして全国各地で講演を行っていました。札幌には医療九条の会・北海道の結成記念講演会にお招きしました。2006年のことです。

本書は、その講演の数々をまとめた講演集全4巻の最終巻にあたります。ちなみに前3巻は 「T同時代とは何か」「U伝統と現代」「V常識と非常識」。全4巻の中では最もバラエティに富んだ1冊と言えます。「文学の効用」から「異なる宗教観の対話」、「映画は20世紀に何をもたらしたか」 までまさに縦横無尽。さらに劇作家・木下順二、映画評論家・江藤文夫、政治学者・丸山眞男という同世代の巨匠たちへの心からの賛辞。「現代最高の知識人」 と表される加藤周一さんの面目躍如です。気さくで飾らない人柄が書中から立ちのぼり、ほのぼのとした思いさえ湧いてきます。

それにしても、今加藤さんが存命であったなら総選挙の結果をどう評価し、今後の9条を守り発展させる運動にどのような激励をおくっていただけただろうかと思わずにはいられませんでした。 (晃)

(かもがわ出版・2600円+税)

北海道民医連新聞2009年9月3日号より
posted by kin-ikyo at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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