2009年04月26日

Patient Navigator (PN)

オーティスあゆみアメリカ通信

ヘルスケアシステムがどんどん増殖し、入り乱れて複雑さを増しているアメリカの医療システム。多くのアメリカ人がその複雑さを理解できず、受けられる医療をさえ受けていないというのが実情です。

そんな中で、ついに”ペイシェント・ナビゲーター”という人たちが登場しました。彼らはドクターアポイントメントを調整したり、医療保険が的確に受けられているかを確認したり、あるいは次回のアポイントメントに必要であろうと予想される質問事項を明確に書き出すことで、患者のニーズに応えるとともに、無駄に医療システムを使わなくて済むように調節するのが仕事です。

このチーム、PNと呼ばれていますが、ナース、ソーシャルワーカー、ヘルスワーカーなどで構成されています。PNチームは患者の貧富、教育レベルなどに関係なく、多くの人たちが少しでも平等(そもそもアメリカで“平等” なんて言葉は無に等しいのですが)に医療が受けられるように働きかけています。とりわけHIV、糖尿病、癌などの治療は、保険の種類やシステムが多くありすぎて、複雑で理解不可能なことが多いのです。低所得者や十分な教育を受けていない人はそのシステムの複雑さが理解できず、治療をあきらめることさえ多々あります。

でも、これは低所得者に限ったことではなく、普通の中産家庭でもそうだと思うんです。私の職場でも保険を持っていない人 (職員に限りますが) は半分くらいいるんじゃないかと思います。何でも良いからこの複雑極まりない医療システムを誰かそばで解明してくれて、「あなたに必要なのはこれだよ」 って言ってくれる人がいれば、いったいどれだけの人が助かるのだろうかと、このニュースを見たときに思いました。

ペイシェント・ナビゲーターのキャッチフレーズはこうです。「もう一人で抱える必要は無いんだよ」

(北海道民医連新聞2009年4月23日号より))

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。