2009年04月26日

健康ウォッチ 前立腺の病気

立腺の病気

泌尿器科を受診する男性の多くは前立腺の病気で、その主なものが「前立腺肥大症」と「前立腺がん」です。

■前立腺とは

前立腺は男性の生殖器(子どもをつくるための内臓)で、精子が活動するための栄養分を作り出します。膀胱の出口部分で尿道を取り囲むように存在し、「みかん」に例えると、中心の空洞が尿の通る尿道で、房と皮が前立腺にあたります。

40歳を過ぎると「房」の部分が大きくなり、これを肥大と言います。この現象は人間の男性と犬の雄におこりますが、がんとは全くの別物です。

■前立腺肥大症

前立腺が肥大してくると、尿の通りが悪くなるためにいろいろな症状が現れます。これを「前立腺肥大症」と言います。症状が軽く、日常生活で不自由がなければ治療は必要ありません。一方、症状がなくても、膀胱や腎臓の働きが損なわれていたり、自力で尿が出せない状態になった場合には治療が必要になります。

排尿に関する症状は、前立腺肥大症だけではなく、他の前立腺の病気や膀胱、尿道の病気でもおこります。ですから、おしっこに関する困り事や心配事は、年のせいとあきらめずに泌尿器科を受診し、診断を受けることをお勧めします。

■前立腺癌

もう一つの前立腺の病気ががんです。前立腺がんは、米国の男性で最も多いがんで、日本でもここ30年の間に患者数は3倍に増えています。05年の全国の検診集計では、男性約70人に1人の割合で前立腺がんが見つかっています。

早い時期の前立腺がんはほとんど無症状です。一方、なんらかの症状があり泌尿器科を受診して見つかった前立腺がんは、多くが進行がんです。有効な予防法はありませんが、血液検査でがんの疑いがある方を選別できます。実際、当院の検診でみつかった前立腺がんは7割以上が早期がんです。50歳以上の男性は「前立腺がん検診」を受けることをお勧めします。また血縁者に前立腺がんの方がいる男性は、がんに罹る確率が通常の2倍以上と言われていますので、いっそう注意が必要です。

がんが見つかっても、治療が必要になるのは、がんによってその人の寿命や快適な生活がおびやかされるときです。病気の広がりやがん細胞の性質、年齢や体力、患者さんの希望も考慮して治療法を決定します。特に年齢が若く早期のがんであるほど、いくつかの選択肢の中から患者さん自身に治療法を選んでもらうことが重要になります。

「前立腺がん検診(血液検査)」は、勤医協の全ての病院・診療所で受診できます。
*中央病院では泌尿器科医師による直腸内触診(お尻の診察) があります。
友の会員さんは検診料金2100円のうち半額を友の会で助成しています。受診方法など詳しくは各病院・診療所にお問い合わせください。


(北海道勤医協友の会新聞2009年5月1日号より)
posted by kin-ikyo at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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