2009年02月08日

慢患管理とがんの早期発見を重視して 小樽診療所

看護現場からの発信
看護現場からの発信 小樽診療所

最近の小樽は、史跡観光ツアーもできるなど、「蟹工船」にはじまる小林多喜二ブームで注目されています。そもそも小樽は労働者の街として歴史があり、小樽診療所も働く人々の「自分たちの病院を!」の要求から建設され、労働者・地域住民の方々に支えられてきた診療所です。

小樽診療所は、開設当初から 「慢性疾患管理」 に力を入れてきました。最近は、さらに 「がんの早期発見」 の2本柱で日々とりくんでいます。

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3 年前から、血圧の日内変動に注目して患者さんに、「自己血圧測定」を勧めています。院所で独自に作成した記録用紙を渡し、自宅で早朝と夕方に血圧を測定記録してもらいます。受診時の血圧が正常範囲内でも、実は早朝血圧が非常に高い 「仮面高血圧症」の発見や高血圧症患者さんの服薬指導や薬の調整に役立っています。

自己血圧測定を実践していく中で、患者さん自ら「数値を良くしたい」と、食事・運動など生活改善に努め、患者参加型の日々の健康管理につながってきています。また、コントロール不良は、病状変化だけではなく、仕事の忙しさや精神的ストレス、薬の間引き、飲み忘れなどの生活変化からくることがあります。私たちは、患者さんの実態に合わせた療養指導や生活相談をと心がけています。

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小樽市は、全道の主要都市の中でも 「がんによる死亡率」が高く特に大腸がんは男性で1位、女性で2位と非常に高いことが分かりました。そこで2007年から、がんの早期発見・早期治療をめざし、大腸がんや胃がん、前立腺がんのスクリーニングを強化してきました。がん検診をすすめるため、外来待合いに手作りポスターを掲示し、「健康相談会」や「ふれあい喫茶」での講演など啓蒙活動にも力を入れてきました。2007年度は25人の患者さんにがんが見つかり、その多くが早期治療につながっています。しかし、進行がんや末期状態になってから発見される患者さんは、まだまだ無くなりません。今後も「全身管理の視点」で「慢性疾患管理」 と「がんの早期発見」の取り組みを強めて行きたいと思います。

また、小樽市のがん検診制度の充実や、大腸癌検診を友の会と連携してすすめていくことなどにも力を入れていきたいと思います。(看護師・兼平春美)

(勤医協新聞 2009年1月11日号より)
posted by kin-ikyo at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 看護現場からの発信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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