2008年10月26日

25年間の信頼にこたえて 室蘭診療所

看護現場からの発信
看護現場からの発信 室蘭診療所
勤医協新聞2007年10月11日号より。1.76MB(03:51)

 1952年の開院から56年が経ちました。この間、医療改悪が押し進められる中、2003年に病床を閉鎖、訪問看護、訪問介護、デイサービス、居宅介護支援事業所を開設し、介護分野への大きな展開を果たしました。2006年2月には建物を新築移転し、輪西地区のまちづくり、復興に一役買っています。

 25年間通院されているTさんは現在70歳。青森で生まれ20歳の時、室蘭に移り住みました。45歳の時、リウマチで他院に入院していましたが思わしくなく、当診で看護師をしていた姪の勧めで当診を受診。治療方法の違いを知り 「自分に合った治療をしてくれる。安心できる治療をしてくれる」 と当診にかかることになりました。

 65歳で定年になり、生活や趣味のカラオケのためにアルバイトをしていましたが、3カ月後、脳梗塞でA総合病院に入院。意識が戻らず 「もう助からないのでは」 とご家族も心配されましたが、数日後に目を開き少しずつ会話もできるまでに回復しました。

 Tさんは 「絶対、家に帰る」という強い思いでB病院ヘリハビリ目的で転院。退院後を見越して住宅はバリアフリーに改装しました。Tさん宅は道営住宅(4階建)の2階で、エレベーターがなく手すりも片側だけですが、自力でなんとか昇降できると判断し、4カ月後に杖歩行の状態で家に帰ることができました。帰宅後は、当診のケアマネジャーのもとで、週にデイサービスを2回、訪問介護を1回(入浴など)、友の会送迎による外来受診、またB病院訪問リハビリなどを利用して在宅生活を支えています。

 今年4月、デイサービス利用中に発熱と食事量の低下、左下肢の突っ張りによるADLの低下があると外来に連絡が入り診察しました。点滴をおこない自宅で経過を見ましたが、状態が改善されず、A総合病院に入院しました。ご家族は「どこに入院となっても室蘭診療所は今までの経過をわかっていて、手続きをとってくれるので不安は無い」 と話されました。1カ月後、退院したTさんは、笑顔で「早く帰れてよかったよ」と元気な様子を見せてくれました。歌が好きなTさんは、デイに来るとしっとりとした歌声を聞かせてくれます。体の調子を見ながら夫婦でカラオケに行き、仲間と会うのが一番の楽しみで、これからも続けていきたいと話しています。

 今後も、近隣の医療機関や介護事業所との連携を強めながら、どんな些細な情報でも外来・デイ・訪看・ヘルパー・居宅と共有し、患者さんが安心して生活できる支えとなる診療所でありたいと思います。

(佐藤あや子看護師)
posted by kin-ikyo at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 看護現場からの発信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/108631392
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。