2010年08月01日

Field-note 北の自然 エゾヤマアカアリ

 field-note256エゾヤマアカアリ

 私たちが一番良く目にするアリは黒い色をしたものですが、少し山間部に行くと頭や体が赤い色をしたアリを見かけます。エゾヤマアカアリというアリで、草むらなどに枯れ葉や松葉を使って巣を作ります。松葉が小さな丘のようにこんもりと積もっていたら、それが彼らの巣なので、間違って踏みつけないようにどうぞお気をつけください。

 というのも、このアリはものすごく気性が荒く、うっかり踏んづけようものなら、わらわらと上ってきて皮膚に噛み付いてくるのです。その痛いこと! おまけにお尻からは蟻酸という酸っぱい液を飛ばして攻撃までしてきます。

 彼らの巣はいくつもの部屋が地下で繋がっていて、通常の大きさはおよそ1メートルくらいです。それが石狩湾沿いにある巨大コロニーは、なんと約2.7平方キロメートルもの大きさがあります。巣の数は約4万5千個、働きアリの数は推定3億600万匹、女王アリは100万匹にもなるというのですからびっくりです。このコロニーに気づかず間違って踏み込んでしまったら…考えただけで恐ろしいですね。

(北海道民医連新聞 2010年6月10日号より)
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Field-note 北の自然 ヤチダモ

 field-note255ヤチダモ

 昔から日本人に愛されてきた花、サクラ。茶色い野山に真っ先に彩りを添えるから、薄紅色が綺麗など理由はいろいろあるでしょうが、葉よりも先に花が咲くというのもあるように思います。花と一緒に緑の葉が茂っていたら、ちょっと違っていたかもしれません。

 同じように春、葉が開く前に花を咲かせる樹木があります。ヤチダモという樹木で、写真はこれから開こうとしている雄花のつぼみです。「これ本当に花なの?」と疑いたくなってしまうような変わった風貌ですよね。まるで枝にくっついたトリュフのよう。これがほどけるように開いてくると、今度はまるで珊瑚のようないでたちになります。
 
 お世辞にも綺麗とは言えない地味な花なのであまり注目はされませんが、この樹木の枝には、初冬に産み付けられた卵から生まれた子どものユキムシたちが暮らしているはずです。今はまだ白い綿を身につけてはいませんが、脱皮を繰り返して大きくなり、6月下旬ごろから見慣れた姿のユキムシがちらほら姿を現し始めます。群れにならないので目立ちませんが、ユキムシは夏ごろから飛んでいるんですよ。

(北海道民医連新聞 2010年5月27日号より)
タグ:ヤチダモ
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