2010年04月19日

健康ウォッチ 動脈硬化と脂質異常症について

kouno_ryuhei.jpg

悪化するまで症状が出ない恐ろしい病気

日本人の死因の第1位はがんですが、第2位、第3位の心疾患、脳血管疾患をあわせるとがんと同じくらいの人が亡くなっています。その心疾患や脳血管疾患の原因の多くが動脈硬化といわれています。

動脈硬化には、さまざまな病気や生活習慣などが関係していますが、脂質異常症(高脂血症)は動脈硬化ともっとも関係の深い病気のひとつです

■動脈硬化とは

「動脈硬化」と聞くと血管そのものが硬くなるというイメージをもたれると思いますが、実際はただ硬くなるというよりは、血管の壁が厚くなり、血液の流れる内腔が狭くなることを示しています。

いくつかパターンはありますが、もっとも重要なのは、血管の壁の中に脂がたまってコブ(プラーク)ができ、それが血管を狭める動脈硬化です。


■動脈硬化が起こると

では動脈硬化が起こるとどんな症状が出るのでしょうか? 答えは「ほとんど症状はない」です。動脈硬化は初期の段階では全く症状はなく、狭窄がひどくなって、血流が悪くならない限り症状はでません。ですからかなり進行するまで見つからないことが多いのです。

動脈硬化が進行して血流が悪くなってくると、その先の臓器に十分血液が届かず、血流不足による症状が出てきます。たとえば、心臓の血管なら狭心症、脳の血管なら「一時的な脳梗塞」といわれる一過性脳虚血発作です。また、コプを覆う膜が破れると、そこで血液が固まって突然血管をふさいでしまうことがあります。そうなるとその先にある臓器に大きな障害を与えます。たとえば、脳への血管が詰まれば脳梗塞、心臓を養う冠動脈が詰まれば心筋梗塞となります。これらは起こしてしまうと命に関わることがあり、助かっても重い後遺症を残すことがある病気ですので、起こさないように予防することが大切です。言い換えれば、動脈硬化を起こす原因を減らすことがとても重要なのです。

■動脈硬化の原因

ではその動脈硬化の原因とは何でしょうか? 高血圧、糖尿病、喫煙などいくつかありますが、今回はその中から脂質異常症についてお話したいと思います。

「脂質異常症」とは最近の呼び名で、以前は「高脂血症」と呼んでいました。血液中の脂の量に異常をきたす病気です。

一言で「脂」といってもいくつか種類があり、動脈硬化に最も深くかかわるのが「コレステロール」です。このうち肝臓から全身に向かって運ばれているものを「LDLコレステロール」と呼びます。別名「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、これが増えると血管の壁にコレステロールが入り込み、動脈硬化を起こします。反対に全身から肝臓に運ばれているのが「HDLコレステロール」で、「善玉コレステロール」とも呼ばれ、こちらは減ってしまうと動脈硬化を起こしやすくなります。LDLコレステロールや中性脂肪が多い状態、あるいはHDLコレステロールが少ない状態を「脂質異常症」といいます。

■脂質異常症になると

脂質異常症になると、どんな症状がでるでしょうか? 実は脂質異常症に症状はありません。したがって、健康診断などで脂質を調べる目的で血液検査をしないと見つかりません。平成18年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、脂質異常症の疑いのある人は全国民の3人に1人以上(約4000万人) にもなるそうです。

この新聞を読んでいる友の会員の皆さん、最近健康診断受けましたか?実は脂質異常症かもしれませんよ。

脂質異常症は生活習慣病の一つに数えられていますが、生活習慣が良ければならないという病気ではありません。痩せていても、健康的な食事・運動をしていても脂質異常症になることがあります。遺伝性の脂質異常症もあるからです。

「自分は大丈夫」とは思ずに、まずは健康診断で脂質異常症があるかを調べてみましょう。それがあなたの生命や人生を狂わす可能性のある脳梗塞、心筋梗塞の予防につながっていくのです。

動脈硬化の合併症

(北海道勤医協友の会新聞2010年3月1日号より)
posted by kin-ikyo at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康ウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月07日

映画案内 おとうと 山田洋次監督作品

「寅さん」の渥美清が、鉄郎の笑福亭鶴瓶になった…? そんな感じがする山田洋次監督の映画「おとうと」です。東京の私鉄沿線、商店街の一角にある高野薬局を女手一つで切り盛りするしっかりものの姉が吉永さゆりで、誰もが見放しそうな弟、いえ、みんなが見放した弟を見事にフォローします。

現代劇らしく、忙しい医師の姿や、身寄りのないお年寄りが入所できるグループホームが登場したり、認知症になりかかった義母が同居していたり…。現在の社会をチクリと風刺しながら、こんな社会を作りたいという気持ちも込められている映画です。

郊外型の大型店舗に消費者を奪われがちな現在ですが、地道な地域商店街のつながりも映し出しながら、地域社会の有り様も考えさせられる作品でした。

1960年の市川崑監督による映画「おとうと」 に敬意を表して制作され、映画からさらに絵本が誕生しました。

山田監督は編集途中のフイルムを見ながら、「何も大きなことは起きないんだけど、こんなごくごく当り前の会話や振る舞いを見ているだけで何だか涙が出てくる」 と語ったそうです。道内各劇場で上映中。(釣本道子・県連事務局)

(北海道民医連新聞 2010年2月25日号より)
posted by kin-ikyo at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 新刊・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Field-note 北の自然 ニワウルシ

Field-note 北の自然 ニワウルシ

雪原を歩いていたら、頭上から「シャララララ」と透明感のある繊細な音が聞こえてきました。見ると枝先にぶら下がった二ワウルシの実が風に揺られて音を立てているのでした。ほとんどの樹木がとうの昔に種を落としている中、まだこんなにもたくさんの実をつけているとは、なんてのんびり屋さんなの!…と思わず言いたくもなりますが、どうやらそれにはちゃんと訳があるようですよ。

二ワウルシの実は、薄い翼の真ん中に丸い種がちょこんとくっついていて、サーフボードに乗ったサーファーのような姿をしています。これが風に乗ってふわりと飛んで行くのですが、枝先に長く残しておけばおくほど乾燥して軽くなり、風に乗りやすくなります。また、この実はしっかりとくっついていて、ちょっとやそっとの風では落ちません。弱い風と強い風、どちらが遠くまで種を運んでくれるのかを考えると、なぜだか理由が分かりますね。そう、より遠くに運んでくれる強風でしか落ちないよう、わざと落ちにくい仕組みになっているのです。遅くまで種を残しているのには、こんな理由があるのですね。

(北海道民医連新聞 2010年2月25日号より)
posted by kin-ikyo at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Field-note 北の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気合いの入りすぎた雪山旅行

オーティスあゆみアメリカ通信

北海道にいたときは、わざわざ雪のある所に行こうなんて発想にはならなかったんですけど、やっぱりサンタローザにいると冬は雪が恋しくなります。

雪といえば温泉もついてきますが、もちろんこの辺での温泉はあまり期待できません。なので車で4時間かけて雪山に行ってきました。去年も行きましたが、今年は3連休を利用して、子どもたちは金曜日、学校休ませて、朝6時半に出発という、なんとも気合の入りすぎた雪山旅行でした。

今年は6家族が参加して家を一軒レンタル。離れもついていて、6家族が余裕で寝られるベッド数と、大人と子どもの2回に分けてですが、皆で食事も出来るというキッチンの広さ。さすがアメリカ!

洗濯機、ドライヤー、食器洗浄器をはじめ、殆どのものが設備されています。持っていくのは食材と衣類ぐらい。今回はビリヤード台も別室にあり、外にはジャグジーもあり、大人はジャグジーで雪見酒。なんともおつなものではないですか。

裏山は丘になっていたので、子どもたちはスノーボードやらスキーやら、ボブスレーやらと遊びまくり。近くにスキー場もあったので昼間はスキー場で遊び、朝と夜は裏山で遊ぶという遊び三昧の子どもたちで、それはそれは楽しそうでした。

大人はもちろん、ジャグジーと、食事が楽しくて、6家族とも妻は日本人だったので、メニューはカレーライス、豚汁、朝は鮭と納豆、なんて、まるで日本の食卓のようでした。

さて、気になるお値段のほうですが、この家、1軒借り切って、3泊4日、おとな10人、子供7人が余裕で寝られる広さで、約12万円。1家族2万円くらいでしょうか。あとは食費を皆で分担。この贅沢さはアメリカならではという感じがしました。私は久しぶりに4連休をもらって、かなりくつろいで楽しませていただきました。
僕は海だよ

(北海道民医連新聞 2010年2月25日号より)
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。