2009年04月26日

field-note 北の自然 野ネズミの食痕

Field-note 北の自然 野ネズミの食痕

雪解けあとの楽しみのひとつに、動物たちの残したサイン探しがあります。今年は野ネズミの食痕がすごいという噂を聞きつけて、野幌森林公園に行ってきました。

遊歩道を歩き始めて一分ほど。あったあった、野ネズミに食べられた可哀想な木が! 野ネズミは種類にもよりますが、草やササ、木の実などを好んで食べます。冬の間、それらの食料が底をつくと、やむなく硬い樹皮に手を出します。運悪くターゲットにされた木は、樹皮が剥がされて赤茶色になるため、遠目でもかなり目立ちます。今年は食料が足りなかったのか野ネズミが大量発生したのかは分かりませんが、樹皮食いがかなりあって、あちこちまだら模様の木だらけです。根本には、肥料となる米粒大の糞をたくさん残しているので、樹皮食いが少しであれば、木にとってもメリットがあるのですが、ぐるりとひと回り食べられてしまっては、その木は死んでしまいます。ざっと見た感じでは、間もなく、枯れてしまうであろう木が多く、お気の毒にと思って帰ってきました。

そして、ふと家の庭のプルーンの木に目をやると、なんと上から下までまる裸ではありませんか!あまりの見事さに、怒るのも忘れて思わず爆笑してしまいました。

(北海道民医連新聞 2009年4月23日号より)
ラベル:北海道 野ネズミ
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新刊紹介 長沼事件 平賀書簡 35年目の証言 福島重雄・大出良友・水島朝穂

長沼事件 平賀書簡歴史の空白を埋める

北海道・長沼町に航空自衛隊のミサイル基地を建設するため、農林大臣が国有保安林の指定を解除したことに対して住民が起こした訴訟が「長沼裁判」です。

1973年9月7日、一審の札幌地裁は国民の平和的生存権を認め、「自衛隊は憲法違反」と明確な審判を下しました。国家の軍隊が裁判所によって憲法違反とされたのです。福島重雄裁判長の名を取って 「福島判決」と呼ばれています。

この判決から35年。判決後メディアを避け続けてきた福島重雄さんが、ついに沈黙を破りました。水島朝穂さん(早大教授) のインタビューに答えて当時の心情を述べ、日記を公開しています(判決直後の日記には「あたりまえのことをあたりまえに判決しただけ」と記しています)。

名古屋高裁のイラク派兵違憲判決にたいして 「そんなの関係ねえ」と暴言を吐く自衛隊最高幹部。道理と憲法を押し潰して自衛隊を拡大しておきながら、「憲法が実態にそぐわない」と9条改憲を唱える論調に、本書は鋭く警鐘を鳴らしています。

「私はこのことについて沈黙を守り続けてきた。だがこの出来事は歴史の中に埋もれさせていいことだったとも思われない」。「刊行にあたって」 の福島重雄さんの言葉は重く、今後の司法のあり方を考える上で、大きな意味を持つ1冊です。(日本評論社・2700+税)

(北海道民医連新聞2009年4月23日号より)



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Patient Navigator (PN)

オーティスあゆみアメリカ通信

ヘルスケアシステムがどんどん増殖し、入り乱れて複雑さを増しているアメリカの医療システム。多くのアメリカ人がその複雑さを理解できず、受けられる医療をさえ受けていないというのが実情です。

そんな中で、ついに”ペイシェント・ナビゲーター”という人たちが登場しました。彼らはドクターアポイントメントを調整したり、医療保険が的確に受けられているかを確認したり、あるいは次回のアポイントメントに必要であろうと予想される質問事項を明確に書き出すことで、患者のニーズに応えるとともに、無駄に医療システムを使わなくて済むように調節するのが仕事です。

このチーム、PNと呼ばれていますが、ナース、ソーシャルワーカー、ヘルスワーカーなどで構成されています。PNチームは患者の貧富、教育レベルなどに関係なく、多くの人たちが少しでも平等(そもそもアメリカで“平等” なんて言葉は無に等しいのですが)に医療が受けられるように働きかけています。とりわけHIV、糖尿病、癌などの治療は、保険の種類やシステムが多くありすぎて、複雑で理解不可能なことが多いのです。低所得者や十分な教育を受けていない人はそのシステムの複雑さが理解できず、治療をあきらめることさえ多々あります。

でも、これは低所得者に限ったことではなく、普通の中産家庭でもそうだと思うんです。私の職場でも保険を持っていない人 (職員に限りますが) は半分くらいいるんじゃないかと思います。何でも良いからこの複雑極まりない医療システムを誰かそばで解明してくれて、「あなたに必要なのはこれだよ」 って言ってくれる人がいれば、いったいどれだけの人が助かるのだろうかと、このニュースを見たときに思いました。

ペイシェント・ナビゲーターのキャッチフレーズはこうです。「もう一人で抱える必要は無いんだよ」

(北海道民医連新聞2009年4月23日号より))

健康ウォッチ 前立腺の病気

立腺の病気

泌尿器科を受診する男性の多くは前立腺の病気で、その主なものが「前立腺肥大症」と「前立腺がん」です。

■前立腺とは

前立腺は男性の生殖器(子どもをつくるための内臓)で、精子が活動するための栄養分を作り出します。膀胱の出口部分で尿道を取り囲むように存在し、「みかん」に例えると、中心の空洞が尿の通る尿道で、房と皮が前立腺にあたります。

40歳を過ぎると「房」の部分が大きくなり、これを肥大と言います。この現象は人間の男性と犬の雄におこりますが、がんとは全くの別物です。

■前立腺肥大症

前立腺が肥大してくると、尿の通りが悪くなるためにいろいろな症状が現れます。これを「前立腺肥大症」と言います。症状が軽く、日常生活で不自由がなければ治療は必要ありません。一方、症状がなくても、膀胱や腎臓の働きが損なわれていたり、自力で尿が出せない状態になった場合には治療が必要になります。

排尿に関する症状は、前立腺肥大症だけではなく、他の前立腺の病気や膀胱、尿道の病気でもおこります。ですから、おしっこに関する困り事や心配事は、年のせいとあきらめずに泌尿器科を受診し、診断を受けることをお勧めします。

■前立腺癌

もう一つの前立腺の病気ががんです。前立腺がんは、米国の男性で最も多いがんで、日本でもここ30年の間に患者数は3倍に増えています。05年の全国の検診集計では、男性約70人に1人の割合で前立腺がんが見つかっています。

早い時期の前立腺がんはほとんど無症状です。一方、なんらかの症状があり泌尿器科を受診して見つかった前立腺がんは、多くが進行がんです。有効な予防法はありませんが、血液検査でがんの疑いがある方を選別できます。実際、当院の検診でみつかった前立腺がんは7割以上が早期がんです。50歳以上の男性は「前立腺がん検診」を受けることをお勧めします。また血縁者に前立腺がんの方がいる男性は、がんに罹る確率が通常の2倍以上と言われていますので、いっそう注意が必要です。

がんが見つかっても、治療が必要になるのは、がんによってその人の寿命や快適な生活がおびやかされるときです。病気の広がりやがん細胞の性質、年齢や体力、患者さんの希望も考慮して治療法を決定します。特に年齢が若く早期のがんであるほど、いくつかの選択肢の中から患者さん自身に治療法を選んでもらうことが重要になります。

「前立腺がん検診(血液検査)」は、勤医協の全ての病院・診療所で受診できます。
*中央病院では泌尿器科医師による直腸内触診(お尻の診察) があります。
友の会員さんは検診料金2100円のうち半額を友の会で助成しています。受診方法など詳しくは各病院・診療所にお問い合わせください。


(北海道勤医協友の会新聞2009年5月1日号より)
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Field-note 北の自然 ヤナギ

Field-note北の自然229

春一番に顔を現わす、冬用の厚いコートの下に隠れている動物はなーんだ?正解は 「ネコ」 ヤナギです。早いものでは3月初旬から顔を覗かせていたネコヤナギも、ちょうどこれからがピークです。川べりでは、銀毛の子猫たちがふんわりと風に揺れています。耳をすましたら 「暖かくて気持ちいいにゃー」 なんて声が聞こえてきそうです。銀毛が自慢の子猫たちですが、しばらくすると黄色の毛へと変身します。

銀毛の間から、雄しべが伸びてきて、その先に黄色い花粉が付くからです。ネコヤナギは雌雄別株で、雌株の雌しべに雄株の花粉がくっついて受粉します。間を取り持つのはハエやアブなどの昆虫たち。あまり目立ちませんが、そろそろ昆虫たちも活動を始める時期です。ネコヤナギは高い位置にあることが多いのですが、運良く目の届く位置に見つけたら観察してみて下さい。花粉を運ぶ昆虫たちの様子が見られると思いますよ。

北海道民医連新聞 2009年4月9日号より
ラベル:北の自然 ヤナギ
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新刊紹介 共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道 内橋克人

共生経済が始まる競争至上主義を越えて

私たちがついに実感することのなかった 「戦後最長の好景気」 とやらを謳歌したのは、ほんの一握りの大企業だけでした。

巨額の内部留保を蓄えながら、お題目のように国際競争力を叫んで労働者から強欲に搾り取り、景気が悪化すると一刻を争うように首切りに狂奔しました。「企業が潤えば貧しい者が底上げされる」というへ理屈は完全に打ち砕かれました。

市場原理主義に警笛を鳴らしてきた内橋克人氏は、「『競争』と『切磋琢磨』は同じではありません。いまもてはやされる『競争』とは、勝ち組・負け組のふるい分け、格差社会を必然とするむき出しの競争主義に社会を任せるという流儀です」 と指摘し、新自由主義の 「自由」 は大企業が私たちの生活を脅かす 「自由」であり、退場の時を迎えていると断罪しています。

経済危機の今こそ、「働いても豊かになれない日本」がどのようにつくられてきたのかを振り返る大切さを感じます。再生の道筋が本書で明瞭に示されている訳ではありませんが、農業政策や介護事業で成功している日本の自治体や、デンマークの浪費なき成長の事例など、競争万能の社会ではなく、連帯・参加・協同を原理とする 「共生セクター」 の復権こそ、「目指すべき経済」に他ならないという主張は、傾聴に値します。(渋)(朝日新聞社・1500円十税)

北海道民医連新聞 2009年4月9日号より
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2009年04月15日

透析治療の看護

「透析治療の看護」について津村千代子(勤医協中央病院透析室看護師長)が3回に分けてお話します。

81.3MHzFMさっぽろ村ラジオ「健康と医療の広場」2009年4月15日放送。3.65MB(7:58)

81.3MHzFMさっぽろ村ラジオ「健康と医療の広場」2009年4月22日放送。3.82MB(8:21)

81.3MHzFMさっぽろ村ラジオ「健康と医療の広場」2009年4月29日放送。4.16MB(9:06)

2009年04月01日

新しい特定健診

「新しい特定健診」について阿部真智子(勤医協中央病院健診課課長)が2回に分けてお話します。

81.3MHzFMさっぽろ村ラジオ「健康と医療の広場」2009年4月1日放送。3.84MB(8:23)

81.3MHzFMさっぽろ村ラジオ「健康と医療の広場」2009年4月8日放送。4.24MB(9:16)


ラベル:特定健診
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